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Knowledge
不妊治療の知識/
基礎知識
04/16
2025
体外受精治療開始前のE2（エストラジオール）
E2（エストラジオール）は卵巣から分泌される女性の発育に関わる女性ホルモンです。月経周期、妊活、妊娠中において重要な役割を果たしています。例えば、卵巣内の卵胞の成熟を調節し、卵子の発育を促進します。
成熟した卵胞1個あたり、約150〜300 pg/mlのエストロゲンが分泌されるため、エストロゲンの値が高いほど成熟卵胞の数が多いことを意味します。
💉なぜ体外受精治療でE2（エストラジオール）の検査が必要なの？
治療に入る前のE2検査は、卵巣機能や体が排卵誘発に備えているかどうかを評価する重要な指標です。
排卵誘発中には、E2の数値変化によって卵巣が刺激にどれだけ反応しているかがわかります。
通常、排卵誘発の注射を始めるとE2は安定して上昇しますが、上昇幅が小さい場合は、卵巣の反応が悪く、採卵数に影響する可能性があります。
全く反応が見られない場合は、早発卵巣不全の可能性があり、採卵できる卵子が1個のみ、もしくは採卵を中止せざるを得ないこともあります。
逆に、E2の値が高すぎる場合は、採卵後にOHSS（卵巣過剰刺激症候群）を発症するリスクが高くなります。
したがって、医師は治療前に採血検査でE2の値を確認し、その周期で治療を開始すべきかを判断します。治療中も数値の変化を観察しながら、卵巣の反応に応じて注射の量や治療計画を調整していきます。🧑⚕️
